歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくい病気です。

・歯茎の腫れ、血が出る
・歯が伸びた、歯並びが悪くなった
・歯がグラグラする
・口臭がする（人から指摘された）

以上のような症状が１つでもあれば歯周病の可能性があります。

知らないうちに歯周病が進行していることもありますので、半年１年に１回程度は歯科医院を定期受診することをおすすめします。

歯周病の最大のリスクは「最終的に歯が抜けてしまうこと」です。

虫歯がまったく無い歯でも、支えとなる歯茎の骨（歯槽骨）が溶けることで歯が抜けてしまいます。

一度溶けた骨は回復しませんし、抜けてしまった歯も元に戻すことはできず、銀歯や入れ歯、インプラントなどの人工物で補うことになります。

糖尿病、脳卒中、心疾患との関連も報告されており、歯周病は体の健康と大きく関係しています。

歯石や歯周ポケット内の汚れはご自身では除去できませんので、歯科医院で専用の器具を使って除去します。

併せて、日々の歯磨きが大切ですので、歯磨きの方法や清掃補助器具（歯間ブラシ、デンタルフロス）の使い方を練習してもらいます。

よく「うがいや塗り薬で治らないか？」との質問を受けますが、あくまでも補助的な効果しかありません。日々の上手な歯磨きが最も確実な方法です。